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公式アカウントの乗っ取り対策(2 段階認証・権限・共有のしかた)

公式アカウントが乗っ取られると、勝手な投稿や DM でお客さまに迷惑がかかり、取り戻すまで発信も止まります。この記事では、中小企業やお店の公式アカウントが乗っ取りを防ぐために、2 段階認証、管理する人の分け方、ログイン情報の扱いで何をすればよいかを説明します。

更新 2026/10/317 分で読めます

乗っ取りはどこから起きるのか

公式アカウントの乗っ取りの入口は、たいてい特別な技術ではありません。ほかのサービスで漏れたパスワードの使い回し、本物そっくりのログイン画面に誘導してパスワードを入力させる偽のメールや DM、そして担当者どうしでパスワードを共有していることです。共有しているパスワードは、メモやチャットに残り、退職した人も知ったままになりがちです。

乗っ取りの多くは、パスワードだけで入れる状態のアカウントで起きます。逆に言えば、パスワードのほかにもう 1 つ確認を足すだけで、防げる場面が大きく増えます。

まず 2 段階認証を入れる

2 段階認証 は、パスワードに加えて、手元のスマートフォンなどでしか分からないコードを入れないとログインできないようにする仕組みです。パスワードが漏れても、コードを持っていない人はログインできません。

主な SNS の 2 段階認証の方法は、2026 年 10 月時点で次のとおりです。

SNS選べる方法公式の説明
𝕏(エックス)ショートメール、認証アプリ、セキュリティキー。あわせてバックアップコード2 要素認証の使い方
Instagram認証アプリ、ショートメールなど。あわせてバックアップコード二段階認証の設定
Facebook認証アプリ、ショートメールなどFacebook のヘルプセンターの二段階認証の項目

方法を選べるなら、ショートメールより認証アプリを選ぶのが安全です。ショートメールは、電話番号を他人に乗っ取られると、コードも奪われるおそれがあるためです。認証アプリは、Google Authenticator や Authy など、時間で変わる 6 桁のコードを出すアプリです。

バックアップコードの置き場所

2 段階認証を入れたら、必ずバックアップコード(スマートフォンをなくしたときに使う予備のコード)を控えます。担当者のスマートフォンだけに頼っていると、その人が機種を変えたり辞めたりしたときに、会社がアカウントに入れなくなります。バックアップコードは、会社の金庫やパスワード管理のサービスなど、担当者個人ではなく会社が管理する場所に置きます。

パスワードを共有しない

複数人でアカウントを運用するとき、一番やってはいけないのが、1 つのパスワードを全員で共有することです。誰がいつ何をしたかが分からなくなり、辞めた人のアクセスを止めるにはパスワードを変えるしかありません。

各 SNS が用意している「人ごとに権限を渡す仕組み」を使うのが基本です。Facebook ページは、ページへのアクセスの管理 で、人ごとに「完全な管理権限」か「一部の権限」を渡せます。完全な管理権限を持つ人は、ほかの人を外したりページを削除したりできるので、渡すのは最小限の人にし、そのうえで必ず 1 人以上が持っている状態を保ちます。

𝕏 と Instagram のように、人ごとに権限を渡す仕組みが限られている SNS では、SNS の公式の許可(OAuth)でつなぐ運用サービスを使うと、担当者にパスワードを渡さずに投稿してもらえます。

偽のメールや DM を見分ける

パスワードを盗む入口として多いのが、SNS の運営を名乗る偽のメールや DM です。「著作権の侵害の報告があったので、アカウントを停止します」「認証バッジの申請が通りました」「ログインに異常がありました」といった、急がせる文と、ログインの画面へのリンクがそろっているのが特徴です。公式アカウントは、こうした連絡が本当に来ることもあるため、担当者がつい信じてしまいます。

見分ける一番確かな方法は、届いたリンクを押さず、自分で SNS のアプリや公式サイトを開いて確かめることです。本当に問題があれば、アプリの通知や設定の画面にも出ています。リンクを押してしまい、ログインの画面が出ても、パスワードは入れません。入れてしまったと気づいたら、すぐに本物のアプリからパスワードを変え、ほかの端末からログアウトさせます。

偽の連絡に引っかかる人を責めるより、引っかかっても被害が出ない状態を作るほうが確実です。2 段階認証が入っていれば、パスワードを入れてしまっても、コードがない相手はログインできません。

担当者の入れ替わりで確認すること

乗っ取りは外からだけでなく、管理の抜けからも起きます。担当者が辞めたり異動したりしたときは、次の点を確認します。

確認すること理由
権限の外し忘れ辞めた人が管理権限を持ったままになっていないか
ログインに使うメールアドレス担当者個人のメールアドレスで登録していないか
2 段階認証の電話番号担当者個人の電話番号になっていないか
連携しているアプリ使っていないアプリにアクセスを許したままになっていないか
パスワード共有していたなら変える

ログインに使うメールアドレスと 2 段階認証の電話番号は、最初から会社のものにしておくのが一番の対策です。担当者個人のものだと、その人がいなくなった瞬間に、会社がアカウントを取り戻せなくなるおそれがあります。

乗っ取られたときの動き方

乗っ取られたかもしれないと思ったら、まずログインできるかを確かめ、できればすぐにパスワードを変え、ほかの端末からログアウトさせます。ログインできない場合は、各 SNS のヘルプにあるアカウントの復旧の手続きに進みます。

並行して、予約投稿と自動の返信・DM を止め、フォロワーに向けて、別の手段(ホームページや別の SNS)で「乗っ取られている可能性があるので、届いた DM のリンクを押さないでください」と知らせます。取り戻したら、連携しているアプリと権限を見直し、何が入口だったかを振り返ります。慌てずに動くための決めごとは 炎上を防ぐ・起きたときの対応 と同じく、普段から運用ルールに書いておきます。

SNS TOWN でできること

SNS TOWN は、𝕏・Instagram・Facebook などに各 SNS の公式の許可(OAuth)でつなぐので、メンバーに SNS のパスワードを渡す必要がありません。メンバーは自分の SNS TOWN のアカウントでログインし、メンバーと役割 で決めた範囲で操作します。辞めた人は、メンバーから外せばすぐに入れなくなり、SNS 側のパスワードを変える必要はありません。

SNS TOWN のアカウント自体の守りは アカウントの守り にまとめています。2 段階認証(認証アプリと、使い捨ての回復用コード 10 個)、端末ごとのログインの一覧と一括ログアウト、見たことのない端末からログインがあったときのメール、ログインの失敗が続いたときの一時停止があります。会社・ブランドごとに、メンバー全員に 2 段階認証を求めることもできます。

さらに、アクセスの制限 で、会社・ブランドを開ける場所を、決めた IP アドレスか登録した端末だけに絞れます。既定はオフで、オンにするときに自分が締め出される設定は受け付けません。仕組みの全体は セキュリティ で説明しています。

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よくある質問

2 段階認証を入れると、複数人で運用しにくくなりませんか

パスワードを共有して運用している場合は、コードを受け取る人が 1 人に限られるので、運用しにくくなります。これはパスワードの共有をやめるきっかけと考え、人ごとに権限を渡す仕組みか、公式の許可でつなぐ運用サービスに移るのがおすすめです。

認証アプリを入れたスマートフォンをなくしました

控えておいたバックアップコードでログインし、新しいスマートフォンで認証アプリを設定し直します。バックアップコードがない場合は、各 SNS のヘルプにある復旧の手続きに進みます。こうした事態に備えて、バックアップコードは会社が管理する場所に置いておきます。

「アカウントが停止されます」という DM が届きました

SNS の運営を名乗る DM やメールで、ログインを求めるものは、偽物の可能性が高いと考えます。リンクを押さず、SNS のアプリや公式サイトを自分で開いて、通知や警告が本当に出ているかを確かめます。

運用代行の会社にパスワードを教えても大丈夫ですか

パスワードを渡すと、誰が操作したかが分からなくなり、契約が終わったあともアクセスが残ります。Facebook ページのように人ごとに権限を渡せる SNS では権限を渡し、それ以外は公式の許可でつなぐ運用サービスを使って、パスワードを渡さずに済む形にするのが安全です。

2 段階認証はショートメールでも十分ですか

入れないよりはずっと安全です。ただ、選べるなら認証アプリのほうが、電話番号の乗っ取りの影響を受けにくくなります。まずショートメールで入れ、慣れたら認証アプリに切り替える、という進め方でも構いません。

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