「最適な時間」が人によって違う理由
ネットで探すと「SNS は平日の昼と夜が見られる」のような一般論がたくさん見つかります。しかし、その数字は調べた会社のアカウントやフォロワーの平均で、あなたのアカウントのフォロワーに当てはまるとは限りません。会社員向けの商品と、子育て中の人向けの商品と、夜勤のある仕事の人向けの求人では、SNS を開く時間帯がまったく違います。
さらに、多くの SNS では、投稿は時系列ではなく、おすすめの仕組みで並べ替えて表示されます。出した瞬間に見られなくても、あとから表示されることがあります。それでも、出した直後にフォロワーの画面に届き、そこで反応が付くかどうかは、その後の広がりに関わります。だから時刻を考える意味はありますが、正解は自社の数字の中にしかありません。
手順 1:届けたい相手の 1 日を書き出す
まず、公式アカウント運用の戦略 で決めた「届けたい相手」が、1 日のどこで SNS を開くかを想像して書き出します。
たとえば、近所の会社員にランチを知ってほしい飲食店なら、昼休みの前、11 時台が候補です。子育て中の保護者に教室を知ってほしいなら、子どもが寝たあとの夜の時間が候補になります。BtoB の会社なら、相手は仕事中に情報を集めるので、平日の業務時間内が中心です。
このとき、自社の都合の良い時刻ではなく、相手の都合で考えることが大切です。担当者が投稿しやすい朝 9 時が、相手にとっては一番忙しい時間かもしれません。予約投稿を使えば、担当者がその時刻に画面の前にいる必要はありません。
手順 2:仮の時刻を 2〜3 個決める
書き出した中から、仮の時刻を 2〜3 個選びます。最初から 1 つに絞らないのは、比べる相手がないと良し悪しが分からないからです。
| 届けたい相手 | 仮の時刻の例 |
|---|---|
| 近くで働く会社員(飲食・小売) | 平日 11:00・平日 17:30 |
| 子育て中の保護者(教室・サロン) | 平日 10:00・毎日 21:00 |
| 取引先の担当者(BtoB) | 平日 8:30・平日 12:30 |
| 求職者(採用広報) | 平日 20:00・休日 10:00 |
表は考え方の例で、この時刻が良いという意味ではありません。仮の時刻は、自社の数字で確かめるための出発点です。
手順 3:数字で確かめる
仮の時刻で 1〜2 か月出し続けたら、時刻ごとに数字を比べます。比べるときには、いくつか気をつけることがあります。
1 投稿あたりの平均で比べる
時刻ごとに出した本数が違うと、合計では比べられません。時刻ごとに、反応の合計を投稿の数で割った平均で比べます。
少ない本数で決めない
1〜2 本の結果は、中身の当たり外れの影響が大きく、時刻の差とは言えません。同じ時刻で何本か出してから比べます。目安として、1 つの枠に少なくとも数本はたまってから判断します。
中身の違いを考える
告知の投稿だけを夜に出していれば、夜の数字は告知の中身に引っ張られます。時刻を比べるなら、できるだけ同じ柱の投稿を、時刻を変えて出すと比べやすくなります。投稿テーマの柱 を決めておくと、この比べ方がしやすくなります。
見る反応を決めておく
いいねが多い時刻と、保存やクリックが多い時刻が違うこともあります。どちらを優先するかは、目標と KPI で決めた主に見る数字に合わせます。
手順 4:時刻を直して、また確かめる
比べた結果、明らかに数字が低い時刻があれば、別の候補に入れ替えます。全部を一度に変えず、1 つずつ入れ替えると、何が効いたのかが分かります。
季節によって相手の生活が変わる業種では、時刻の良し悪しも季節で変わります。夏休みの期間、年末の繁忙期など、生活の流れが変わる時期には、改めて数字を見直します。
比べるための記録の付け方
SNS ごとのインサイト(分析の画面)は、投稿ごとの数字は見せてくれますが、時刻ごとにまとめてくれるとは限りません。自分で比べるなら、投稿ごとに次の項目を表に残しておきます。
| 項目 | 記録する理由 |
|---|---|
| 出した曜日と時刻 | 時刻ごとにまとめるため |
| 柱(テーマ) | 中身の違いで数字が動いていないかを見分けるため |
| 画像・動画の有無 | 見せ方の違いで数字が動いていないかを見分けるため |
| 主に見る数字 | KPI で決めた反応(保存・クリックなど) |
| 出してから数字を取った日 | 取った日がばらばらだと比べられないため |
最後の項目は見落とされがちです。出した翌日に取った数字と、1 週間後に取った数字では、後者のほうが大きくなるのが普通です。数字を取るのは「出してから何日目」とそろえると、比べたときの誤差が減ります。
SNS ごとに考え方が違う点
同じ相手でも、SNS によって開く場面が違うことがあります。通勤の電車で文字の多い SNS を読み、夜にくつろぎながら写真や動画の SNS を眺める、という人は珍しくありません。
また、流れの速い SNS では出した直後の数時間に反応が集まりやすく、時刻の差が数字に出やすい一方、検索やおすすめから長く見られる動画の SNS では、出した時刻の差が数字に出にくいことがあります。時刻の工夫がどれだけ効くかは SNS によって違う、と考えておくと、時刻の調整に時間をかけすぎずに済みます。
時刻より大事なこと
時刻を工夫しても、中身が届けたい相手に合っていなければ、数字は大きくは変わりません。時刻の調整は、中身が固まってからの最後の一押しと考えるのがおすすめです。
もう 1 つ大事なのは、時刻を固定することです。毎回ばらばらの時刻に出すより、決まった時刻に出し続けるほうが、読む側の習慣になりやすく、比べるための数字もそろいます。
SNS TOWN で自社の数字から時刻を選ぶ
SNS TOWN では、自社が出した投稿の数字から、反応が良かった曜日と時刻を出します。投稿のカレンダーの上に、直近 90 日に出した投稿を曜日と 1 時間ごとの枠に分け、2 件以上ある枠だけで 1 件あたりの反応(いいね・リポスト・返信・引用・ブックマークの合計)を比べた上位 3 つを日本時間で並べます。1 件しかない枠を外しているのは、たまたま当たった 1 本で時刻を決めないためです。詳しくは 最適な投稿時間 で説明しています。
分析 の画面では、曜日と時間帯の表で、どの時間帯の投稿がよく反応をもらったかを色の濃さで見られます。決めた時刻は 投稿サイクル の枠として置いておけば、毎週同じ時刻に下書きが用意されます。数字を読み直せるのは、2026 年 10 月時点で 𝕏(エックス)・Instagram・Facebook ページ・YouTube です。使い方は よく見られる時間帯と投稿ごとの数字 で説明しています。

よくある質問
始めたばかりで数字がありません。何時に出せばよいですか
届けたい相手が SNS を開きそうな時刻を 2〜3 個選び、仮の時刻として出し始めます。1〜2 か月たてば、自社の数字で比べられるようになります。
一般に言われる「ゴールデンタイム」は気にしなくてよいですか
参考にするのはかまいませんが、それは多くのアカウントの平均です。自社の相手に合うかどうかは、自社の数字で確かめる必要があります。
予約投稿だと見られにくくなることはありますか
SNS TOWN の予約投稿は、決めた時刻に各 SNS の公式 API で出します。予約だから表示が下がる、という仕組みが SNS 側で公開されているわけではありません。時刻を守って出せる分、比べるための数字もそろいます。
反応が良かった時刻に、全部の投稿を集めてもよいですか
集めすぎると、同じアカウントの投稿が続けて並び、かえって見られにくくなります。反応が良い時刻を軸にしつつ、ほかの投稿は数時間ずらして出すのがおすすめです。違う時刻にも出し続けておくと、相手の生活が変わったときに気づけます。
時刻はどのくらいの頻度で見直せばよいですか
月に 1 回、数字を見て大きな差がないかを確かめ、変えるのは 2〜3 か月に 1 回程度で十分です。頻繁に変えると、比べるための数字がたまりません。
夜中や早朝に出したいときはどうすればよいですか
予約投稿を使えば、担当者が起きている必要はありません。ただし、出したあとに返信や質問が来ても、すぐには答えられない時間帯です。返信が付きやすい投稿は、担当者が対応できる時間に出すほうが安心です。
SNS ごとに時刻を変えたほうがよいですか
SNS ごとにフォロワーの層や開く時間帯が違うことがあるので、数字がたまったら SNS ごとに比べるのがおすすめです。最初は同じ時刻で始め、差が見えてから分けても遅くありません。
7 日間、無料で試せます。クレジットカードの登録は要りません。
無料で始める