なぜカレンダーを作るのか
SNS の運用が止まる理由の多くは、その日になってから「今日は何を出そう」と考えていることです。忙しい日にはネタが浮かばず、1 日休むと 2 日目も休みやすくなります。また、季節の行事や自社のイベントの告知を思い出すのが直前になり、準備が間に合わないこともよくあります。
投稿カレンダーは、この「その日に考える」をなくすための道具です。先に予定が並んでいれば、当日は書くか、すでに書いた投稿を確認するだけで済みます。チームで運用しているなら、誰がいつ何を出すのかが全員に見えるので、同じ話題を 2 人が書く、といった重なりも防げます。
3 段で作る
カレンダーを 1 枚で細かく作ろうとすると、手間がかかりすぎて続きません。おすすめは、粗いものから細かいものへ、年・月・週の 3 段で作る方法です。
| 段 | いつ作るか | 決めること |
|---|---|---|
| 年 | 年に 1 回(年度の初めなど) | 季節の行事・自社のイベント・繁忙期と閑散期 |
| 月 | 前の月の後半 | その月の重点テーマ・告知の予定・柱ごとの本数 |
| 週 | 前の週の後半 | 曜日ごとの投稿の中身・使う画像・担当者 |
上の段で決めたことを、下の段で具体的な投稿に落としていきます。年の段は 1 時間ほど、月の段は 30 分ほど、週の段は書く時間を除いて 15 分ほどが目安です。
年の段:行事と自社の予定を並べる
まず 1 年分の大きな予定を並べます。入れるのは、祝日や季節の行事、業界の繁忙期、自社の決算・新商品・キャンペーン・展示会・創業記念日など、毎年ほぼ決まっている出来事です。
祝日は、内閣府が 「国民の祝日」について のページで翌年までの日付を公開しており、CSV でも配っています。年の段を作るときに取り込んでおくと便利です。
ここで大事なのは、全部の行事を投稿にしようとしないことです。自社の商品やお客さまと関係のある行事だけを選びます。飲食店なら年末年始の営業日や季節の食材、学習塾なら受験の時期や長期休み、住宅関係なら梅雨や台風の前の点検、のように、その業種の人が「この時期にこの情報がほしい」と思う時期を見つけます。
繁忙期と閑散期も書いておきます。繁忙期は担当者が忙しく投稿が止まりやすいので、事前に書きためておく計画を立てます。閑散期は、新しい柱を試したり、過去の投稿を振り返ったりする時間に充てられます。
月の段:重点テーマと告知を決める
月の段では、年の段から、その月に関係する行事とイベントを拾い、重点テーマを 1 つ決めます。たとえば 3 月なら「新生活」、7 月なら「夏の暑さ対策」のように、その月の投稿の軸になる話題です。
告知があるときは、告知の日だけでなく、その前後の流れも書きます。新商品なら、発売の 1〜2 週間前に予告、発売日に告知、発売後にお客さまの声や使い方、という順番で複数回に分けて出すと、1 回だけ出すより目に触れる機会が増えます。
もう 1 つ決めておくのが、投稿テーマの柱 ごとの本数です。週 3 本なら月におよそ 12〜13 本なので、「季節の話題 4 本、商品 4 本、裏側 3 本、お知らせ 2 本」のように割り振ります。柱の配分を月の段で決めておくと、商品の宣伝ばかりが続く、といった偏りを防げます。
週の段:曜日ごとの中身を埋める
週の段では、月の段で決めた本数と配分を、曜日と時刻の枠に当てはめます。出す曜日と時刻は、毎週同じにしておくと迷いません。頻度の考え方は 投稿頻度の決め方、時刻は 投稿時間の決め方 を参考にしてください。
週の段で決める項目は次のとおりです。
- 出す日時と SNS
- 柱とテーマ(1 行で)
- 本文の担当者と確認する人
- 使う画像や動画(あるか、撮る必要があるか)
- 状態(未着手・下書き・確認待ち・予約済み)
最後の「状態」が大事です。予定に入っているだけで書かれていない投稿が一目で分かれば、週の途中で慌てずに済みます。
チームで使うときの決まり
複数の人でカレンダーを使うなら、使い方の決まりを先に決めておきます。決まりが無いと、誰かが予定を動かしたことに別の人が気づかず、同じ枠に 2 本入ったり、確認の済んでいない投稿が出たりします。
決めておくのは、誰が予定を足したり動かしたりしてよいか、確認の締め切りはいつか、確認した印をどこに残すかの 3 つです。たとえば「予定を動かすのは担当者だけ、確認は出す日の前日 17 時まで、確認した投稿は状態を確認済みに変える」と決めておけば、カレンダーを見るだけで準備の進み具合が分かります。
確認の流れそのものの作り方は、承認フローの作り方 で詳しく説明しています。
空いた枠を埋める方法
カレンダーを作っても、ネタが決まらない枠は出てきます。そのときに使える方法をいくつか持っておくと、空白のまま当日を迎えずに済みます。
1 つは、過去によく反応をもらった投稿を、切り口を変えて出し直すことです。同じ文をそのまま再投稿するのではなく、新しい写真や、その後の変化を加えます。似すぎた文の使い回しは SNS によってはスパム扱いになるので、構成と言い回しは必ず変えます。
もう 1 つは、よく受ける質問に答える投稿です。電話や店頭で何度も聞かれることは、ほかの人も知りたいことです。社内で「最近よく聞かれること」を集めておくと、ネタの在庫になります。
自社のブログやお知らせのページを更新しているなら、その記事を SNS 向けに短く紹介するのも手です。
予定が崩れたときの立て直し
カレンダーどおりにいかない週は必ずあります。急なお知らせが入ったり、担当者が休んだり、準備していた写真が使えなくなったりします。そのときに全部を作り直そうとすると、カレンダー自体を使わなくなってしまいます。
崩れたときは、その週の予定だけを入れ替えます。急なお知らせは、予定していた投稿と差し替え、差し替えた投稿は翌週以降の空いた枠へ移します。出せなかった投稿は無理に詰め込まず、次の週に回します。1 日に何本も詰めると、フォロワーの画面に同じアカウントの投稿が並び、かえって見られにくくなるからです。
月に 1 回、カレンダーと実際に出した投稿を見比べ、ずれた理由をメモしておくと、翌月の計画が現実に近づいていきます。
表計算でも作れるが、出す仕組みとつながっていないと手間が残る
投稿カレンダーは、表計算ソフトでも作れます。ただし、表で計画を立てたあと、実際に出すときは各 SNS の画面で 1 件ずつ予約し直す必要があり、表と実際の予約がずれていきます。「表では予約済みのはずが、実は出ていなかった」という事故は、ここで起きます。
SNS TOWN のカレンダーで計画と予約を 1 つにする
SNS TOWN の投稿の画面は、それ自体が カレンダー です。週・月・一覧で切り替えられ、つないだ SNS の予約・下書き・承認待ち・出した投稿が同じ画面に並びます。計画を立てる場所と予約する場所が同じなので、表とのずれが起きません。時刻を変えたいときは、カレンダーの上で投稿をドラッグするだけです。
毎週同じ曜日と時刻に出す枠は、投稿サイクル で置いておけます。まだ下書きのない先の枠は破線の枠でカレンダーに出るので、どこが空いているかが一目で分かります。枠には AI が会社の情報と伝えたいことから下書きを書き、出す日の前々日 15:00(日本時間)までに承認待ちに並べます。
投稿には柱の名前をタグとして付けられ、一覧でタグごとに絞り込めるので、柱の配分が偏っていないかも確かめられます。社内メモを投稿に残せば、チームでのやりとりもカレンダーの投稿に付いて残ります。使い方は カレンダーで投稿を見る で写真つきで説明しています。

よくある質問
カレンダーはどのくらい先まで作ればよいですか
年の段は 1 年分、月の段は翌月分、週の段は翌週分が目安です。週の段を 1 か月分まとめて細かく作ると、途中で予定が変わったときの直しが大変になります。
1 人で運用していても、カレンダーは必要ですか
1 人のほうが効果があります。忙しい日に何を出すかを考えなくて済むので、投稿が止まりにくくなります。週の段の「担当者」の欄を省くなど、項目を減らして使ってください。
季節の行事は全部投稿したほうがよいですか
自社の商品やお客さまと関係のある行事だけで十分です。関係の薄い行事に毎回触れると、何のアカウントなのかが伝わりにくくなります。
急なお知らせで予定が崩れたら、どうすればよいですか
その週の予定だけを入れ替え、押し出された投稿は翌週以降の空いた枠に移します。1 日に何本も詰め込まず、間を空けて出すほうが見られやすくなります。
複数の SNS で同じカレンダーを使えますか
使えます。SNS ごとに列や色を分けておくと、同じ日に同じ話題が重なっていないかを確かめやすくなります。同じ話題を出すときも、SNS ごとに文の長さや見せ方を変えるのがおすすめです。
7 日間、無料で試せます。クレジットカードの登録は要りません。
無料で始める