不動産会社の SNS で起きがちなこと
不動産の SNS は、物件の紹介だけになりやすいのが最初の悩みです。新しい物件が入るたびに写真と間取りを出していくと、物件を探していない時期の人には読む理由がありません。フォローしてくれた人も、引っ越しを考えるまでは流し読みになります。
次に、物件の情報は動きが速いことです。SNS に出した物件が成約しても、投稿はそのまま残ります。問い合わせが来てから「その物件はもう決まりました」と答えることが続くと、表示の規約で禁じられている「おとり広告」と同じ形になってしまいます。
そして、強い言葉を使いたくなることです。「駅近の格安物件」「最高の眺望」と書けば目を引きますが、不動産の広告ではこうした言葉に根拠が求められます。
何を発信すると効くか
物件の紹介と、物件を探していない人にも役立つ情報を組み合わせると、フォローが続きやすくなります。
| 種類 | 投稿テーマの例 |
|---|---|
| 物件 | 新着物件の写真、間取りの見どころ、内見できる日 |
| 街 | 駅から物件までの道の様子、近くのスーパーや公園、学校区 |
| 暮らしの知識 | 引っ越しの手続きの順番、初期費用の内訳の考え方、内見で見るところ |
| 会社 | スタッフの紹介、店舗の場所と駐車場、相談の流れ |
| 地域 | 地元のお祭りや季節の行事、新しくできたお店 |
その地域に根を張っている会社にしか書けないのが「街」の情報です。大手のポータルサイトにない情報で、引っ越しを考える前から読まれる理由になります。
SNS TOWN での回し方
規約で避ける言葉を、会社の情報に書く
会社の情報 の「書いてはいけないこと」に、「格安」「最高」「完全」「日本一」のような規約で根拠が要る言葉を使わない、物件の価格は書かない、と書いておきます。AI の下書きはそれを読んで書きます。物件そのものの投稿は、物件の情報を確かめた人が手で書き、AI には街や暮らしの知識の投稿を任せる分担も考えられます。
承認してから出す
投稿サイクルを下書きモードにすると、人が承認したものだけが出ます(承認の流れ)。物件の表示に慣れた人を承認する人にしておくと、規約に合わない言葉が出る前に止められます。
予定はカレンダーで見る
カレンダー では、予約した投稿が週・月・一覧で並びます。内見会や相談会のように日付の決まった告知と、街の情報のように日付を問わない投稿の重なりがひと目で分かり、ドラッグで時刻も変えられます。

成約した物件の投稿は消す
成約した物件の投稿は、投稿のページから SNS 上の投稿を消せます(𝕏(エックス)・Threads・Facebook ページなど。Instagram は API で消せないため、Instagram のアプリから消します)。物件の投稿にタグを付けておくと、一覧で物件の投稿だけを絞り込めます(投稿の社内メモとタグ)。
気をつけること
不動産の表示に関する公正競争規約
不動産の広告には、不動産公正取引協議会連合会の「不動産の表示に関する公正競争規約」があります。規約の「表示」には、インターネットによる広告表示が含まれています。主な決まりは次のとおりです(2022 年 9 月 1 日施行の規約。不動産公正取引協議会連合会 公正競争規約の紹介)。
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| おとり広告の禁止 | 存在しない物件、取引できない物件、取引する意思のない物件の表示をしてはならない |
| 特定用語 | 「最高」「格安」「完全」「日本一」「厳選」「完売」などは、根拠の資料がなければ使えない。「最高」「格安」などは根拠の事実も一緒に示す |
| 用語の意味 | 「新築」は建築工事の完了から 1 年未満で、まだ人が住んだことがないもの |
| 徒歩の所要時間 | 道路距離 80 メートルを 1 分として計算し、1 分未満は切り上げる |
| 不当な比較広告 | 実証できないことでの比較、ほかの会社を中傷する表示をしてはならない |
SNS の短い投稿でも、物件の広告であればこの規約の対象として扱うのが安全です。「駅徒歩 5 分」と書くなら、道路距離で計算した値かを確かめます。
成約したら、すみやかに消す
おとり広告にならないよう、成約した物件の投稿は早めに消すか、成約済みであることが分かるようにします。カレンダーと一覧で物件の投稿を見返す日を決めておくと、消し忘れを減らせます。
よくある質問
物件の情報を自動で投稿できますか
物件の管理システムとは連携していません。物件の新着を載せているお知らせのページに RSS があれば、RSS から下書き で新しい記事ごとに下書きを作れます。出すのは人が承認してからです。
物件の写真は何枚まで付けられますか
SNS によって違います。𝕏 は画像 4 枚まで、Threads は 20 枚まで付けられます。作成画面は選んだ SNS の決まりに合わせて変わります。
店舗ごとにアカウントを分けたいです
店舗ごとに会社・ブランドを分けて持つか、1 つの会社に店舗ごとのアカウントをつなぎます。くわしくは 多店舗・フランチャイズの運用 をご覧ください。
内見会の告知を何回か出したいです
内見会や相談会は日付が決まっているので、1〜2 週間前、前日、当日と予約しておきます。毎回同じ文にせず、物件の別の見どころや街の話を入れて切り口を変えます。
価格を投稿に書いてもいいですか
書くことはできますが、価格は変わりやすく、規約で決められた表示の仕方もあります。投稿は物件の魅力と内見の案内に絞り、価格は物件のページで確かめてもらう形にすると、古い価格が SNS に残る心配が減ります。
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