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書き方と見せ方

読まれる投稿文の書き方 企業アカウントの文章の型と直し方

読まれる投稿は、文章のうまさより「誰に何を 1 つ伝えるか」が先に決まっています。このページでは、企業やお店の公式アカウントが投稿文を書くときの組み立て方と、出す前の見直し方を順番に説明します。SNS ごとの調子の変え方と、やりがちな失敗も扱います。

更新 2026/10/318 分で読めます

書く前に決める 3 つのこと

投稿文が読まれない原因の多くは、文章そのものではなく、書き始める前の準備にあります。何となく「今日も何か出さなければ」と書き始めると、誰に向けたのか分からない、どこにでもある文になります。書く前に、次の 3 つを 1 行ずつメモしてから手を動かすと、文の芯がぶれません。

1 つ目は、読む人です。「近所に住む 30 代の共働きの家庭」「同じ業界の購買担当者」のように、顔が浮かぶところまで絞ります。2 つ目は、その人に伝えたいことを 1 つだけ。新商品の発売日なのか、使い方のこつなのか、作り手の工夫なのか、どれか 1 つに決めます。3 つ目は、読んだあとにしてほしいことです。お店に来てほしいのか、保存して後で見返してほしいのか、誰かに教えてほしいのかで、最後の 1 文が変わります。

伝えたいことが 2 つ以上あるときは、投稿を分けます。1 件に詰め込むと、どちらも印象に残りません。分けた分は別の日に出せるので、ネタの数も増えます。投稿のテーマの決め方は 投稿テーマの柱の立て方 で詳しく説明しています。

最初の 1 行で手を止めてもらう

タイムラインでは、投稿は流れていく途中で一瞬だけ目に入ります。読み手が手を止めるかどうかは、ほぼ最初の 1 行で決まります。Instagram や Facebook のように本文が途中で折りたたまれる SNS では、続きを開いてもらえるかも最初の数行しだいです。

1 行目に置くもの

効くのは、読み手が「自分のことだ」と感じる具体的な事柄です。「新メニューのお知らせです」より「雨の日だけ、パンの焼き上がりを 1 回増やしています」のほうが、場面が浮かびます。数字、季節、場所、困りごとの言葉など、その投稿にしかない要素を 1 行目に入れます。

反対に、あいさつや前置きから始めると、肝心の中身が折りたたまれた先に隠れます。「こんにちは、〇〇店です。いつもありがとうございます」は、何度も読んでくれている常連さんには温かくても、初めて見る人にとっては読み飛ばす理由になります。あいさつを入れたいときは、最後に回します。

毎回同じ書き出しにしない

「【お知らせ】」「本日のおすすめは」のような決まった書き出しは、書く側は楽ですが、読む側には「またいつもの投稿だ」と見えます。𝕏(エックス)では、よく似た文の繰り返しはスパムとして扱われやすく、似た内容の投稿は並べて出されにくくなります。理由は 𝕏 のおすすめに載る投稿の条件 で説明しています。書き出しは、その日の中身から決めるのが基本です。

本文は「事実 → 理由 → 次の一歩」で組む

1 行目で手を止めてもらえたら、本文では疑問に答えます。迷ったときは、事実、理由、次の一歩の順に並べると、短くても筋の通った文になります。

たとえば工務店なら、事実は「今週、築 40 年の家の床下を点検しました」、理由は「この季節は湿気がこもりやすく、土台の傷みが見つかることが多いからです」、次の一歩は「気になる方は、点検で見る場所を写真でまとめたので保存しておいてください」のようになります。どこにでも書いてある一般論ではなく、その会社が実際にやったこと、見たこと、数えたことを 1 つ入れるのがこつです。

一次情報を 1 つ入れる

一次情報とは、自分たちが直接見聞きした事実のことです。仕込みにかかる時間、お客さまからよく受ける質問、失敗して直したこと、扱っている部品の数など、小さなことで構いません。一般論はほかの誰でも書けますが、一次情報はその会社にしか書けません。読み手が誰かに教えたくなるのも、こうした具体的な話です。

売り込みは割合で考える

公式アカウントですから、商品やサービスを知らせるのは当然です。ただ、毎回が売り込みだと、フォローしている理由が薄れます。役に立つ話、裏側の話、お客さまの声などの合間に、ときどきお知らせが入るくらいの割合が続けやすい形です。お知らせの回でも、「何が新しいのか」「誰に向いているのか」を具体的に書けば、広告っぽさは薄れます。

言葉選びと読みやすさ

専門用語は一言補う

業界の中では当たり前の言葉も、お客さまには通じないことがあります。「施工」「ロット」「カット&カラー」などは、初めて出てくるところで短く言い換えるか、使わずに済む言い方を探します。読み手が途中で引っかかると、そこで画面を閉じられます。

改行と記号は読みやすさのために使う

スマートフォンで読む人がほとんどなので、2〜3 文ごとに改行を入れると読みやすくなります。ただし、1 文ごとに空行を入れたり、絵文字や記号で飾りすぎたりすると、かえって目が泳ぎます。絵文字は気持ちや場面を添える程度に抑えます。𝕏 では絵文字 1 つが 2 文字分に数えられるので、280 字に収めたいときは特に注意が要ります。SNS ごとの数え方は SNS ごとの文字数と数え方 にまとめました。

煽らない・お願いしない

「今だけ」「絶対に損しない」のような煽る言葉や、「いいね・リポストお願いします」のようなお願いの文は、短期的には反応を集めても、アカウントへの信頼を削ります。𝕏 のおすすめの仕組みでは、「興味がない」やミュートを押される見込みが大きく点数を下げます。お願いしなくても人に教えたくなる中身を入れるほうが、長い目で見て届きます。

SNS ごとに調子を変える

同じ内容でも、SNS によってふさわしい長さと調子は違います。すべてを同じ文で済ませると、どこかの SNS で浮きます。

SNS本文の役割向く書き方
𝕏本文が主役短い言い切り。1 投稿 1 テーマで、その 1 件で話を終える
Threads本文が主役𝕏 に近い短文。会話の始まりのような柔らかい調子
Instagram写真・動画を補う写っているものの背景や、写真だけでは分からない情報
Facebook ページ本文と写真の両方地域の常連さんや取引先向けに、少し長めの丁寧な文
LinkedIn本文が主役業界の知見や会社の取り組みを、落ち着いた調子で

𝕏 と Threads は文字が主役なので、1 行目の強さがそのまま読まれ方を決めます。Instagram は写真が先に目に入るので、本文で写真と同じことを繰り返さず、写真の外にある情報を書きます。Facebook ページと LinkedIn は、ほかの SNS より長い文でも読まれる場ですが、それでも最初の数行で中身が分かるようにしておきます。

SNS ごとの性格は、どの SNS から始めるかを比べたページでも扱っています。

出す前に見直す 6 つの点

書き上げたら、出す前に一度だけ読み直します。見るのは次の 6 点です。

  1. 最初の 1 行に、その投稿にしかない具体的な言葉が入っているか
  2. 伝えたいことが 1 つに絞れているか
  3. 一次情報が 1 つ入っているか
  4. 専門用語や社内の言い方が残っていないか
  5. 最近の投稿と同じ書き出し・同じ締めになっていないか
  6. 誤字、日付、価格、営業時間などの事実に間違いがないか

特に 6 つ目の事実の確認は、出したあとに直すと目立ちます。日付と曜日の組み合わせ、税込か税抜か、予約の要否など、問い合わせにつながる情報は声に出して確かめます。複数人で運用しているなら、ほかの人に読んでもらうのが一番確実です。承認の決め方は 承認フローの作り方 で説明しています。

SNS TOWN で書くときは

SNS TOWN では、ここまでの見直しの一部を、出す前に機械が引き受けます。投稿の直前に必ず検査を通し、本文の URL、@ の付いた宛先、2 つ以上のハッシュタグ、いいねやリポストのお願い、スレッド前提の書き方、直近の投稿とよく似た文を見つけます。𝕏 のアカウントではこれらに当たると投稿を止め、𝕏 以外の SNS では注意として知らせます。「いかがでしたか」のような定型句も注意の対象です。検査の中身は 投稿前の検査 で説明しています。

白紙から書くのがつらいときは、AI の下書き を使えます。会社の情報と伝えたいこと に書いた事実と言葉づかいの決まりを読んで下書きを用意するので、一次情報の入った文から直し始められます。よく使う言い回しや締めの案内は 定型文 に保存しておくと、毎回打たずに済みます。使い方は AI に下書きを書かせる で画面つきで紹介しています。

よくある質問

投稿文は長いほうがいいですか、短いほうがいいですか

長さより、伝えたいことが 1 つに絞れているかが大事です。𝕏 は短い言い切り、Facebook ページや LinkedIn は少し長めでも読まれる、というように SNS によって向く長さが違います。どの SNS でも、最初の 1 行で中身が分かるようにしておけば、長い文でも読み進めてもらえます。

毎回違う文を書く時間がありません

書く前に「読む人」「伝えたいこと 1 つ」「してほしいこと」を 1 行ずつ決めるだけで、書く時間はかなり短くなります。それでも足りないときは、AI の下書きを土台にして、一次情報を足して直す使い方が向いています。

絵文字は使ったほうがいいですか

会社やお店の雰囲気に合うなら使って構いません。気持ちや場面を添える程度にとどめ、文の代わりに絵文字を並べないようにします。𝕏 では絵文字が 2 文字分に数えられる点にも気をつけてください。

同じお知らせを何度も出してもいいですか

同じ内容を何度か知らせるのは問題ありませんが、文は毎回変えます。書き出しと切り口を変え、たとえば 1 回目は発売日、2 回目は使い方、3 回目はお客さまの声というように、角度を変えると繰り返しに見えません。

社内の誰が書いても同じ調子にするには

言葉づかいの決まりを短く文書にしておくのが近道です。です・ます調か、絵文字を使うか、会社の呼び方、使わない言葉などを決めておくと、担当が替わっても調子がそろいます。決まりの作り方は 運用ルール・ガイドラインの作り方 で扱っています。

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