「毎日出す」が正解とは限らない
SNS は出すほど目に触れる機会が増えるので、本数を多くしたくなります。しかし、担当者がほかの仕事と兼ねている会社では、毎日出すと決めた結果、中身が薄くなったり、数週間で息切れして止まったりすることがよくあります。止まった期間が長いと、再開したときにフォロワーの画面に届きにくくなり、担当者の意欲も下がります。
頻度を決めるときに一番大事なのは、続けられることです。週 7 本を 1 か月で止めるより、週 3 本を 1 年続けるほうが、出した本数の合計も、フォロワーとの関係も上回ります。
頻度を決める 3 つの考え方
続けられる本数から逆算する
まず、1 本の投稿にかかる時間を見積もります。ネタを決め、文を書き、画像を用意し、確認して予約するまでを合わせると、慣れないうちは 1 本に 30 分以上かかることも珍しくありません。週に SNS に使える時間が 2 時間なら、確認や返信の時間も考えて、週 2〜3 本が現実的な上限です。
この見積もりを飛ばして本数だけを決めると、他の仕事に押されて続きません。時間が足りないなら、本数を減らすか、1 本にかかる時間を減らす工夫(書きためる、テンプレートを使う、下書きを用意してもらう)を考えます。
中身の濃さを落とさない
本数を増やしても、1 本ずつの中身が薄くなれば、読まれる量は増えません。𝕏(エックス)のように仕組みを公開している SNS では、おすすめの欄は反応の見込みが高い投稿から並べる作りなので、反応の見込みが低い投稿を何本出しても、広く見せてはもらえません。
目安として、1 本ごとに「その会社にしか書けない事実」が 1 つ入っているかを確かめます。入れられない日が続くなら、本数が多すぎる合図です。
同じアカウントの連投は割り引かれる
短い間に続けて出すと、フォロワーの画面に同じアカウントの投稿が並びます。𝕏 は、おすすめの仕組みのソースコードを公開しており、1 回の表示で同じアカウントの投稿が続くと、2 件目は 0.625 倍、3 件目は 0.44 倍に点数を下げる設定になっています。詳しくは 𝕏 のおすすめに載る投稿の条件 で説明しています。
つまり、1 日に何本出すかよりも、どれだけ間を空けて出すかが大切です。同じ日に複数本出すなら、朝・昼・夜のように時間を分けます。
SNS ごとの頻度の考え方
SNS によって、投稿の寿命や見られ方が違うので、頻度の考え方も変わります。ここでは、各社が公開している仕組みの説明から言えることだけを整理します。具体的な本数の正解は、どの SNS も公式には示していません。
| SNS | 頻度の考え方 |
|---|---|
| 𝕏・Threads | 流れが速く、1 本ずつの寿命が短い。間を空けて複数回に分けると目に触れる機会が増える |
| 画像や動画の準備に時間がかかる。フィード・リール・ストーリーズで役割を分け、続けられる本数に | |
| Facebook ページ | 文章と写真でまとまった情報を出しやすい。本数より、1 本の情報量で勝負しやすい |
| 仕事の話題を読む場。業界の知見や会社の取り組みを、無理のない本数で継続 | |
| YouTube ショート・TikTok | 動画の制作に時間がかかる。撮りためて、決まった曜日に出す形が続けやすい |
それぞれの SNS の仕組みは、Instagram のおすすめの仕組み や Threads の基本 などのページで詳しく扱っています。
最初の頻度の決め方
初めて公式アカウントを運用するなら、次の順で決めるのがおすすめです。
- メインの SNS を 1 つ決める
- 週に使える時間から、無理のない本数を出す(多くの場合は週 2〜3 本)
- 出す曜日と時刻を固定する
- 1〜2 か月続け、数字と作業の負担を記録する
最初の 1〜2 か月は、本数を変えずに続けることを目標にします。途中で本数を変えると、数字が上がった・下がった理由が、本数の変化なのか中身なのかが分からなくなるからです。
頻度を守るための書きため
決めた頻度を守れなくなる一番の原因は、「出す日に書く」ことです。出す日に急な仕事が入れば、その日の投稿は止まります。頻度を守るには、出す日と書く日を分けるのが効果的です。
たとえば週 3 本なら、週の初めに 1 時間取って 3 本まとめて書き、予約しておきます。まとめて書くと、同じ週の投稿どうしで話題や言い回しが重なっていないかも確かめやすくなります。繁忙期の前には、2〜3 週間分を書きためておくと、忙しい時期にも止まりません。
| 書き方 | 向いている場面 |
|---|---|
| 出す日に書く | 速報・当日の出来事(天気・入荷・空き状況) |
| 週の初めにまとめて書く | 柱に沿った通常の投稿 |
| 月に 1 回まとめて書く | 季節の行事・定期のお知らせ |
| 繁忙期の前に書きためる | 担当者が忙しくなる時期の通常の投稿 |
当日の出来事のように、その日にしか書けない投稿もあります。それは書きためた予定とは別の「差し込み」として扱い、予約した投稿と時間が近くなりすぎないようにします。
本数を増やす前に確かめること
運用に慣れて時間に余裕ができたら、本数を増やすことを考えます。その前に、次の 3 つを確かめます。
1 つ目は、今の本数で 1 投稿あたりの反応が安定しているかです。今の投稿が十分に読まれていないのに本数を増やしても、読まれない投稿が増えるだけです。
2 つ目は、ネタの在庫があるかです。投稿テーマの柱 ごとに、2〜3 週間分のネタが先に並んでいれば、本数を増やしても中身を保てます。
3 つ目は、確認の手間を回せるかです。本数を増やすと、確認する人の負担も増えます。確認が追いつかなくなると、確認なしで出す投稿が増え、誤りの危険が上がります。
本数を増やしたら、1 投稿あたりの数字が下がっていないかを 1〜2 か月見ます。合計が増えても 1 投稿あたりが大きく下がっているなら、元に戻すことも考えます。
本数を減らす判断
本数を減らすのは、失敗ではありません。次のような状態が続くなら、減らして中身を濃くするほうが、アカウントにとってよい結果になります。
- 書く時間が取れず、投稿の直前に慌てて書いている
- 1 投稿あたりの反応がはっきり下がり続けている
- 確認なしで出す投稿が増えている
- 同じような内容の投稿が続いている
減らすときは、曜日と時刻はそのままにして、枠の数だけを減らします。出す時刻が変わらなければ、フォロワーの習慣は崩れにくくなります。
SNS TOWN で頻度を守る
SNS TOWN の 投稿サイクル は、決めた頻度を枠として置いておく機能です。「月水金の 12:00」のように曜日と時刻を決めると、その枠ごとに AI が下書きを書き、出す日の前々日 15:00(日本時間)までに承認待ちに並べます。1 本にかかる時間の大半を占める「書く」を先に済ませておけるので、同じ時間で続けられる本数が増えます。置ける枠の数はプランによって違い、料金 で確かめられます。
連投にも歯止めがあります。同じアカウントの投稿が 3 時間より近いと注意を出し、1 時間より近いと投稿の前に止めます。本数を増やしたときも、間を空けて出す形を崩さずに済みます。本数を減らしたいときは、投稿サイクルの枠を止めるだけです。使い方は 投稿サイクルを作る で説明しています。

よくある質問
毎日投稿しないとフォロワーは増えませんか
毎日でなくても増えます。本数より、続けることと 1 本ごとの中身のほうが大切です。週 2〜3 本でも、決まった曜日と時刻に出し続ければ、読む側の習慣になっていきます。
1 日に何本まで出してよいですか
何本までなら反応が落ちないか、という目安を SNS が公式に示しているわけではありません。ただし、同じアカウントの投稿が続くと見られにくくなる仕組みがあるので、複数本出すなら数時間は間を空けるのがおすすめです。
しばらく投稿を休んでしまいました。再開のときに気をつけることは
まずは以前より少ない本数で、決まった曜日と時刻から再開します。休んでいた理由(書く時間が足りなかったなど)を解消しないまま元の本数に戻すと、また止まりやすくなります。
SNS ごとに頻度を変えてもよいですか
変えて問題ありません。流れの速い SNS は本数を多めに、画像や動画の準備が必要な SNS は本数を抑える、のように、SNS の性格と自社の作業時間に合わせて決めます。
ストーリーズのような消える投稿も本数に数えますか
数え方は自由ですが、通常の投稿とは役割が違うので、別に計画するのがおすすめです。通常の投稿の頻度は固定し、ストーリーズは日々の様子を気軽に出す場として使い分けると、負担を増やしすぎずに済みます。
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