炎上はどうやって起きるのか
炎上は、投稿や対応に対して批判が集まり、引用や共有で一気に広がる状態です。きっかけになるのは、多くの場合、投稿そのものより「受け取った人がどう感じたか」です。書いた本人に悪気がなくても、見た人が傷ついた、ばかにされたと感じると、その気持ちが引用とともに広がります。
広がり方にも特徴があります。最初に批判した人の投稿が引用され、引用した人のフォロワーに届き、そこからまた引用される、という連鎖です。批判の投稿は、元の投稿よりも速く、遠くまで届くことがあります。公式アカウントのフォロワーが少なくても、炎上は起きます。
炎上の起きやすい投稿
炎上のきっかけには、いくつかの型があります。自社の投稿がどれかに当てはまらないかを、出す前に見るだけでも、多くの失敗は避けられます。
| 起きやすい型 | 例 | 出す前に見ること |
|---|---|---|
| 誰かをからかう・下に見る | 年齢・性別・地域・職業をネタにした冗談 | 名指しされた側が読んで笑えるか |
| 時期を外す | 災害や大きな事故の最中の明るい宣伝 | 出す日の世の中の空気 |
| 事実の誤り | 価格・日付・効果の書き間違い、根拠のない「日本一」 | 数字と言い切りの根拠 |
| 内部の話が漏れる | お客さまの話、従業員の写真、社内の画面の写り込み | 写真の背景、本人の許可 |
| 対応のまずさ | 苦情への言い返し、批判の削除、遅いおわび | 苦情に返す前に誰が見るか |
| 担当者の個人の意見 | 政治・宗教・事件への意見を公式アカウントで | 会社として言うことか |
この表のうち、最後の 2 つは投稿ではなく運用で起きる炎上です。苦情に言い返したり、批判を消したりすると、最初の投稿よりも大きく広がることがあります。返信の決まりの作り方は 返信・DM 対応の決まり で説明しています。
出す前に減らす
2 人目の目を入れる
書いた本人は、自分の文の危うさに気づきにくいものです。出す前に別の人が 1 回読むだけで、多くの失敗は止まります。全部の投稿に確認を入れるのが難しければ、新しいテーマの投稿、社会の出来事に触れる投稿、苦情への返事だけでも 2 人目が見る、と決めておきます。確認の流れの作り方は 承認フローの作り方 にまとめています。
予約を出す日に読み直す
予約投稿は便利ですが、何日も前に書いた投稿が、出す日の空気に合わなくなることがあります。前の日か当日の朝に、その日に出る予約をひととおり読み直すと決めておくと、時期を外す失敗を防げます。
何を書かないかを決めておく
政治・宗教・事件・他社の悪口など、公式アカウントでは触れないテーマを前もって決めておきます。決めておけば、担当者がその場で迷わずに済みます。こうした決めごとは、社内の運用ルールにまとめておくのがよいでしょう。作り方は 運用ルール・ガイドラインの作り方 で説明しています。
起きたときの順番
炎上が起きたら、早さと順番が大事です。最初の 1 時間は「止める・集める・相談する」に使い、言い訳や反論はしない、と覚えておきます。
| 順番 | やること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 1. 止める | 予約投稿と自動の返信・DM を止める | 宣伝の投稿が予定どおり出ると火に油を注ぐ |
| 2. 集める | 何が批判されているか、どこまで広がっているかを見る | 画面を保存して記録を残す |
| 3. 相談する | 決めておいた責任者に知らせる | 担当者 1 人で判断しない |
| 4. 事実を確かめる | 投稿の内容や対応に誤りがあったかを確かめる | 確かめる前に謝りすぎない、否定しない |
| 5. 説明する | 誤りがあれば、おわびと今後の対応を出す | 1 回で、分かりやすく |
| 6. 振り返る | 原因と、次に防ぐための決めごとを書く | 担当者個人の責任にしない |
元の投稿は消すべきか
元の投稿を黙って消すと、「なかったことにした」と受け取られ、保存された画面とともに批判が広がることがあります。消す場合は、消したことと理由を、おわびや説明の中で書きます。誤った情報が広がり続けるのを止めるために消す、というように、消す目的をはっきりさせてから判断します。
おわびの書き方
おわびには、何が起きたか、何が誤りだったか、誰に迷惑をかけたか、これからどうするかを書きます。「誤解を招いたのであれば」「不快な思いをされた方がいたなら」のような、相手の受け取り方に原因を寄せる書き方は、反発を招きやすい表現です。誤りを認めるところは、はっきり認めます。
おわびのあとは、しばらく通常の宣伝の投稿を控えます。再開の時期は、批判が落ち着いたかを見て責任者が決めます。
炎上と「ただの批判」を見分ける
批判の返信がいくつか付いただけで、すべてを炎上と考えて慌てる必要はありません。公式アカウントには、ふだんから厳しい声も届きます。大事なのは、広がっているかどうかと、批判の中身に事実の誤りや自社の落ち度があるかどうかの 2 つを見ることです。
| 状態 | 見分け方 | 動き方 |
|---|---|---|
| ふだんの苦情 | 返信が数件。引用で広がっていない | 返信の決まりに沿って返す |
| 広がりかけ | 引用が増え、知らない人からの返信が続く | 予約を止め、責任者に知らせ、事実を確かめる |
| 炎上 | 引用が連鎖し、別のアカウントでも話題になる | 起きたときの順番で動く |
広がっているかどうかは、引用の数と、フォロワーでない人からの反応の増え方で分かります。分析の画面で、投稿の表示回数が普段より急に増えているときも、広がり始めている合図になります。迷ったら「広がりかけ」として扱い、予約を止めて様子を見るほうが、あとで後悔しません。止めて何もなければ、再開すればよいだけです。
普段から決めておくこと
炎上の対応は、起きてから考えると遅れます。普段から、誰に知らせるか、誰が止めるか、誰が説明の文を決めるかの 3 つを決め、連絡先と一緒に運用ルールに書いておきます。夜や休日に起きたときに、責任者がつかまらなくても、気づいた人が止めるところまではできるようにしておくと、被害が小さく済みます。
SNS TOWN でできること
SNS TOWN の 予約の一斉停止 は、その会社・ブランドにつないだすべてのアカウントの予約を、ボタン 1 つで止めます。止めているあいだは時刻が来ても出さず、再開したときに時刻を過ぎていた予約は下書きに戻るので、止めていた分がまとめて出ることはありません。閲覧だけの役割の人を除けば誰でも押せるので、責任者がつかまらないときでも、気づいた人が止められます。自動リプライと自動 DM は、それぞれの設定で別に止めます。
出す前の確かめには、承認 を使えます。投稿サイクルを下書きモードにすると、AI の下書きは承認待ちになり、人が読んでから出ます。承認・いま出す・返信の送信ができる人を、管理者と編集者にするか、管理者だけにするかも選べます。
出してしまった投稿は、投稿のページの「𝕏(エックス)から削除」のように、SNS から消せます。Instagram と TikTok の投稿は、SNS 側の仕組みで SNS TOWN から消せないので、それぞれのアプリで消します。手順は 投稿を削除する にあります。誰がいつ何をしたかは メンバーと役割 の操作の記録で確かめられ、振り返りに使えます。
7 日間、無料で試せます。クレジットカードの登録は要りません。
無料で始めるよくある質問
炎上しそうな投稿を見分ける方法はありますか
完全に見分ける方法はありません。誰かをネタにしていないか、出す日の空気に合っているか、数字や言い切りに根拠があるかの 3 つを見るだけでも、多くの失敗は防げます。迷ったら出さずに、2 人目に読んでもらいます。
批判の返信には、1 件ずつ返したほうがよいですか
1 件ずつ返すと、言い合いが広がることがあります。事実の誤りがあれば、まとめておわびと説明の投稿を出し、個別の返信には同じ説明へ案内する程度にとどめます。誹謗中傷や脅しにあたるものは返さず、記録して各 SNS の報告の機能を使います。
炎上したら、アカウントを消したほうがよいですか
アカウントを消すと、説明の場を失い、保存された画面だけが残ります。多くの場合、説明とおわびを出し、しばらく投稿を控えるほうが、信頼を取り戻しやすくなります。消すかどうかは、責任者が事実を確かめてから判断します。
担当者の個人アカウントでの発言が、会社の炎上になることはありますか
あります。会社名や仕事の内容が分かるアカウントで、お客さまの話や社内の話を書くと、会社の問題として広がることがあります。個人のアカウントで書いてよいことと、書かないことを運用ルールに入れておくと、担当者を守ることにもなります。
夜や休日に炎上に気づいたら、どうすればよいですか
まず予約と自動の返信・DM を止め、画面を保存して記録を残し、決めておいた連絡先に知らせます。説明の投稿は、責任者と内容を決めてから出します。止めるところまでは、気づいた人がすぐにやってよい、と前もって決めておくのが大事です。
